みだれ髪の3カ国語(日英西)日記

ウフィツィ美術館展 その2 2014/11/13 16:12

はてなブックマークに追加

旅行


上野の東京都美術館で12月14日まで開催中の「ウフィツィ美術館展 黄金のルネッサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで」。
http://www.uffizi2014.com/
このサイトを紹介するのはもう3回目だが、見るたびに新しい情報が増えている。
「みどころ」や、ちょい見せガイドの動画(前回の日記では第1回を張り付けたが、5回分ある)は、行く前の予習にも役に立つし、行かれないけどどんな内容か知りたい、という場合にも楽しめると思う。

前回の日記(その1-> http://alcom.alc.co.jp/users/104224/diary/show/352060 )では、予告程度で終わってしまったので、今度こそ(!)内容について書こう。

今回の展覧会は、イタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館の作品をメインに、アカデミア美術館、パラディーナ美術館、捨て子養育院美術館など、フィレンツェを代表する美術館から75点が展示されている。(ウフィツィだけじゃなかったのね!)
75点という枚数は、ごく平均的なので、あまり内容を気にせず、絵画の美しさだけを楽しむならば、さほど時間はかからないだろう。空いてはいないが、今のところは、ネームバリューほどの大混雑ではない。
しかし、会場でしっかり説明を読み、十分に理解しようと思ったら、かなり時間を要することになる。

全体は4つの章に分かれ、15-16世紀の作品が、概ね年代順に流れがわかるように展示されている。わかりやすく親切ともいえるが、歴史も理解しながら鑑賞すべし、というメッセージともとれる。


第1章 大工房時代のフィレンツェ
15世紀のフィレンツェで、画家というと、現代のアーチストとはずいぶんイメージの違う職業であったと言える。簡単に言えば堅い職業である。
親方、助手、徒弟からなる工房で制作する、職人の町工場のイメージから始まり、大工房へと発展、その中から才能あふれる芸術家たちが現れ、かなり裕福になったり、社会的に高い地位を得るものも少なくなかった。

この時代の大工房としてよく知られているのが、ギルランダイオ工房(若きミケランジェロが所属)、フィリポ・リッピ工房(ボッティチェリが入門)、ヴェロッキオ工房(ボッティチェリが後に移籍、ダヴィンチが所属)などがある。

このドメニコ・ギルランダイオ(1449-1494)が、どういう絵を描くのか知らなかったが、今回展示されている、<聖ヤコブス、聖ステファヌス、聖ペテロ>はすごい。
http://www.tobikan.jp/media/img/exhibition/2014_uffizi_01.jpg
なんだい、またこの絵かよ~という声があるかも?(笑)
だが、1押しはやはりこの作品だ。
色鮮やか、人間も物もすべて精巧、アトリビュート(たとえば、鍵を持っているのがペテロ、とか)も正確にはっきりわかる。
(ちなみに、この絵画についての詳しい説明は、その1で取り上げたビデオの後半にある。)

今回の展覧会で、もっともフューチャーされている画家は、サンドロ・ボッティチェリ(1445-1510)で、9点が展示されている(有名な『春』『ヴィーナスの誕生』などは残念ながらない)が、この章の4点は、穏やかな聖母子像である。
初期のころは、フィリポ・リッピの影響を受け色鮮やかだ。
http://pds.exblog.jp/pds/1/201410/13/04/b0044404_1953196.jpg
<聖母子と天使>

しかし、リッピ工房から、ヴェロッキオ工房の写ったころはややスタイルが違ってくる。
http://blog-imgs-43.fc2.com/y/u/k/yukipetrella/20120117010143db6.jpg
<海の聖母>


まだ1章しか紹介していないが、結構長くなったので、休憩してから、のちほど。


ブラボー(10

コメント (9)

arakaneigodaisuki
arakaneigodaisuki
2014/11/13 19:38
<聖ヤコブス、聖ステファヌス、聖ペテロ>はすごい。

みだれ髪さんがおっしゃるのに納得です。
<海の聖母>気に入りました。実物を見る事ができれば...。
みだれ髪
みだれ髪
2014/11/13 21:06
arakaneigodaisukiさん、robin55さん、ハズさん>
ブラボーをありがとうございます!
コメントバックは後日。
みだれ髪
みだれ髪
2014/11/14 09:04
ポピンズさん、Mamadさん、maytaさん>
ブラボーをありがとうございます!
みだれ髪
みだれ髪
2014/11/14 09:06
arakaneigodaisukiさん>
コメントをありがとうございます!
<聖ヤコブス、聖ステファヌス、聖ペテロ>はやはりずごいですよね!

会場で見たときは、<聖母子と天使>のほうがきれいだと思ったのですが、こうしてみると、画像の大きさのせいも<海の聖母>が味わいがありますね。又実物で確かめたくなってしまいます。(笑)
みだれ髪
みだれ髪
2014/11/14 17:37
Shizuka☆さん>
ブラボーをありがとうございます!
anne-sun
anne-sun
2014/11/15 10:32
昨日、テレビ番組の中で山田太郎さんがこの絵画を詳しく紹介していましたが、楽しかったです。このアトリビュートについては、他の本でも読んだことがありますが、有名なアトリビュートは人物を特定するんのに役立ちそうですが、多すぎて?。この三人の顔の表情が、今まで描かれたことがない程、それぞ丁寧に特徴的に描かれているそうです、もう一度見たくなりました。彼は最後にルネッサンス時代の三人の巨匠の絵画がどうして一緒に展示されなかったと説明されていましたが、私もふとそのことを考えたことがあったのでおもしろかったです。イタリアのこの時代の画家たちの層は厚くて驚きますね。
みだれ髪
みだれ髪
2014/11/15 14:17
anne-sunさん>
コメント&ブラボーをありがとうございます!
TV番組のほうはまだ見ていないのですが、面白そうですね。見たらまた行きたくなってしまうのでは、と不安ですが。(笑)
アトリビュートはありすぎて全部は覚えきれませんが、有名なものから(たとえばペテロ=鍵)ちょっとずつわかってくると興味深いです。知っていると説明を読む前に暗号が解けて気分もよいですし。
今、以前読んだ本などを開いてみて、少し知っている名前が増えたのがうれしいのですが、それにしてもこの時代、どれだけ多くの画家たちが活躍したのかと、驚きます。
みだれ髪
みだれ髪
2014/11/16 19:01
じゅびあ化学生命工学は難しい!さん、SPVMSVさん>
ブラボーをありがとうございます!
みだれ髪
みだれ髪
2014/11/17 11:24
YoNさん>
ブラボーをありがとうございます!
コメントを書く

みだれ髪

みだれ髪

コメント

カレンダー

<< 2014 年 11 月 >>
1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30

月別の日記

この日記を購読

rss