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しのたん の質問 2012/05/06 15:15

しのたん
しのたん
困った度
カテゴリ:[その他]

西洋における「名前」とは?

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 「天使にラブソングを」のモデルのアイリスさんによるゴスペルワークショップを堪能。それはすばらしい体験でした。
 そこでふと感じた疑問です。
 歌詞では、ようは「御名を讃えよ」といった行が多くでてきました。

 たとえば、
Holy Name
Glorify His Name
Hallowed be Thy Name

 それで、なぜ「名前」を賛美するのかしらと思ったのです。名前=本人そのものではないと思うのです。「神を讃えよ」や「キリストを讃えよ」ならばよく分かるのですが。
 西洋における「名前」とは何か特になにか意味があるのでしょうか?

 それと、ハリーポッターでも、「名前を言ってはいけないあの人」と言われていましたが、どうして、名前を言っていけないのか釈然していません。さきほどの「Name」と何かつながる理由があるようにも思えます。

 どなたか教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

この質問に対する回答

Didgevillage
Didgevillage

旧約聖書の伝統で、Yahweh

の名を口にしてはならず、さらに新約聖書にも

「み名の尊まれんことを」
Hallowed be thy name.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E3%81%AE%E7%A5%88%E3%82%8A

というくだりがあります。

ハリーポッターの場合、その言ってはならぬ名を口にすると、その本物を呼び込むことになるからです。

オーストラリアの先住民文化では、亡くなった人の名前を言ってはならず、写真すら見てはならないとされます。
-------
薫さんがご指摘のように、ユダヤ教ではYahweh の名はみだりに口にしてはならず、一年に一回、敢えて唱えるのは、Yom Kippur ヨーム・キップールと呼ばれる贖罪の日 (Day of Atonement)のみです。
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mamanAkariさんが興味深い陰陽道の話をしておられますが、北米(南米については不知)インディアンは、成人すると秘密の名前を与えられ、それは当人とその教師に当たる人しか知らない、という伝統があるようです。
それはやはり呪い除けと関連するのでしょう。
さらに東洋では、誕生日を秘密にしたり、わざと数日ずらして公表したというのも占星術を悪用した呪いを避けるためだったようです。
回答作成日時:2012/05/06 15:19
質問者 (しのたん) からのコメント 2012/05/06 20:39
ほー、なるほどねー。

名前を口にしてはいけないわけですね。
なんとなく、雰囲気が分かってきました。
ありがとうございます。
finn
finn

名前は「自分自身を表している」という意識が強いのではないかと思います。

以前、Johnというスタッフが入社してきました。
実は日本人マネージャーが飼っているハスキー犬の名前が「ジョン」(日本では多いですよね)。
そこでマネージャーがJohnに
「犬を呼んでるみたいだから、と『ジョナサン(このセンスはよくわからないです)』と呼びたいがいいか?」
と提案しました。
周囲のわれら(日本人)がビックリするほどの抵抗ぶりでしたよ。
「ジョナサンは私の名前ではない」の一点張りで 結局Johnで通しました。

名前=自身 というのはわかる気がします。
名を称える=その人を称える が成立するのかなと考えてます。
回答作成日時:2012/05/06 15:48
質問者 (しのたん) からのコメント 2012/05/06 20:41
経験談をありがとうございます。
そうですね。
感覚が違っている気がします。
私にとっては、名前には、そこまで深い思い入れがなかったです。
tabico
tabico

聖人の名前

カソリックの人はファーストネームに聖人の名前を入れるようですね。
他には、生まれた時に母方のおじいちゃんおばあちゃんの名前をくっつけたり、父方のおじいちゃんおばあちゃんの名前をくっつけたり、、、とずいぶん長い名前になって困る、とフランス人の「ジャック」さんが言っていました。

ジャックという名前はフランスではとても多いのですが、本名は「なんとかジャックなんたらかんたら」というファーストネームだそうで、私は全く覚えられませんでした。

「言ってはいけない名前」については全くわかりませんが、やはり何か宗教的な意味なのではないでしょうかね、私も知りたいです。
回答作成日時:2012/05/06 16:03
質問者 (しのたん) からのコメント 2012/05/06 20:43
フランスの話もありがとうございます。
そんなに長い名前をつけているものなのですね。
名前についての文化の違いを調べると、おもしろいかもしれません。
kent13
kent13

西洋人は日本人の何倍も名前を大切にしている民族と思っていればいいかな。
日本では、最近物忘れがひどくて、あった人の名前をすぐ忘れちゃうよで笑って済まされるけど、西洋社会では失礼な人です。
すごく頑張って覚えようとするし、日本人の名前がわかりづらいと、すまなそうに聞きかえしたり、わかりやすいニックネームにしてくれと言ったり。どうにかして名前を呼びたいのである。
上下関係なく呼ぶのも名前だし、おまえ とか おい じゃないし、先輩、先生でもないし。敬意を称してDrとかofficerとか言うこともあるが、親しくなれば、名前で呼ぶ。
子供に代々同じ名前を付けることも多い。
恩人の名前を付けたり、偉大な人からとったりすることも。
これも名前を大事にしているからこそ。
日本人ほど流行や好き勝手にかっこいい名前を付けない。

名前=本人  近いと思う。

回答作成日時:2012/05/06 16:44
質問者 (しのたん) からのコメント 2012/05/06 20:46
おもしろい話をありがとうございます。
なるほどねぇ。
名前で呼ぶのはフランクだと思っていましたが、名前を大切にしているからとなんですね。

薫
良回答

キリスト教の影響

しのたんさんは、ゴスペルのワークショップに参加されて、
疑問に思われたのですよね。

ゴスペルは、キリスト教の讃美歌/賛美歌/聖歌の1つなので、
「西洋人は、名前を讃美するのはなぜか」ではなく、
「キリスト教信者は‥‥なぜか」という視点に立って回答します。

西洋人でなくても、キリスト教信者の方は大勢いますよね。

私自身は信者ではないのですが、
例に挙げられた"holy name"、"his name"、
"thy name"の"name"とは、キリスト教では、
すべて「イエス・キリスト」のことだと聞いています。

キリスト教の観念では、「イエス・キリスト」とは、
「ナザレ出身のイエスは、キリストである」ということ。
「キリスト」とは、「救世主」という「称号」です。

ウィキ(イエス・キリスト、2.2.2. キリスト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88

つまり「ナザレのイエスは救世主だ」と口に出していう =
ナザレのイエスを救世主と呼ぶことは、
「イエスが救世主であることを信じるという信仰告白と
等価であったと考えられる」と、ウィキにあります。

また「イエスを救い主として認めることを含意しており」とも。

ウィキ(イエス・キリスト、2.2.3. イエス・キリスト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88

なので"glorify his name"、
"hallowed be thy name"というゴスペルの歌詞は、
「イエスがキリストであることを信じるという信仰告白」をするとか、
「イエスを救い主として認めることを含意」をするとかという意味だと、
解釈してよいのではないのでしょうか。

私以前にご回答なさった方々が例として取り上げられた
「西洋人」の人たちには、キリスト教信者や
キリスト教の信条を背景に育った人が多いと思われます。

キリスト教信者/キリスト教を文化的な背景に持つ人が
自分の名前にこだわる =
他人に自分がどのように呼ばれるかにこだわる人が多いのは、
キリスト教の考え方に基づいた自分とはだれなのかという考え方、
日本語には訳しづらい"identity"に係わってくるのではと。

また「みだりに名前をいってはいけないのはなぜか」は、
"didgevillage"さんとおなじ答えです。

こちらも、キリスト教の考えが背景にあります。

「旧約聖書」の「出エジプト記」20章7節には、
「あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない」とあります。

聖書協会(「出エジプト記」20章7節)
http://www.bible.or.jp/vers_search/vers_search.cgi

これは「モーセの十戒」の1つです。

ウィキ(モーセの十戒
2. 正教会・プロテスタント(ルーテル教会以外)の場合、
3. カトリック教会・ルーテル教会の場合)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB_(%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99)

たぶんキリスト教を背景としている「ハリー・ポッター・シリーズ」で
「名前を言ってはいけないあの人」とは、
イスラエルの神の"yhwh"を指しているのでしょう。

"yhwe"をどう読むかは、
「聖書小事典」(岩波ジュニア新書215)の、
「ヤハウェ Yahweh」の項では、以下のように説明しています。

「イスラエルの神の呼び名, ... 「YHWH」はすべて子音からなり,
母音記号が完全に消えてしまっているため,
いったいどのように発音されていたのか, それはもはや修原不可能.
「ヤハウェ」という呼び名は, 神がホレブ山でモーセに明かした名前
「私は有って有るもの」(I am who I am. または
I am what I am)から類推して考察された呼び名)....
ユダヤ人がモーセ十戒の第2条
「わたくしの名をみだりに唱えてはならない」を厳しく守り,
神の名を唱えることを避けてきた結果,
神の本当の名前がついにわからなくなってしまったという
嘘(うそ)のようなほんとの話」
回答作成日時:2012/05/06 19:22
質問者 (しのたん) からのコメント 2012/05/06 20:37
>イエスを救い主として認めることを含意
これで、すごくよく理解できました。
イエス・キリストの意味を初めて知りました。
なーるほどです。
ありがとうございます。
mamma
mamma

ゴスペルワークショップ、気になります。
西洋に限らず、名前はただの記号以上の意味があることが多いです。先祖の名を継いでいたり、その人のアイデンティティに深く関わりがあるからかと推測します。日本でも陰陽師が人形に相手の本名を記すと、人形を傷つけると相手に災難がという話はあります。偽名を名乗っていた晴明は呪で縛られなかった、とかいう。
わき道にそれてすみません。
回答作成日時:2012/05/06 20:43
質問者 (しのたん) からのコメント 2012/05/06 20:50
アイリスのゴスペルワークショップは、そりゃもうエキサイティングで、かつ、胸に染み入りました。

さて、
>偽名を名乗っていた晴明は呪で縛られなかった
へー、これはまた、興味深い話をありがとうございます。

名前には、そんなに意味があるのですね。

薫さんの答えで閉めようと思ったのですが、とてもおもしろいので、一日間、このままでいようと思います。よろしくお願いします。
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