アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 2017/03/15 17:22

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好角家 好角家 の投稿
この映画はフィクションです。けれども、実際に起こっていても不思議はない話です。

物語の舞台は、米・英・ケニアが合同でナイロビにいるテロリストを捕獲する作戦です。
この話で特筆すべきはドローンです。ドローンと言えば、私は腕にプロペラのついたものを思い浮かべていましたが、ここでは小さな鳥や虫の形をした飛行物体が偵察飛行をします。その映像が各所に送られ、ハワイにいる画像解析班がテロリストの手配写真と照合します。
捕獲作戦が殺害目的にエスカレートし、ヘレン・ミレン扮する英軍大佐がテロリストのアジトにミサイルを撃ち込む指示をネバダ州の米軍基地に出そうとしたところ、アジトの建物のそばでパン売りの少女が売り物を広げて陣取ってしまいます。そこで、関係者たちがナイロビから離れた各所で空撮映像を見ながら、少女を犠牲にしてでも大勢の死者が出るテロリストの自爆攻撃を阻止するべきか、民間人である少女を守るべきか、決められない議論を始めます。

複数の人命を救うためなら一人を犠牲にしても良いのかという議論は、「ハーバード白熱教室」のサンデル教授の授業でも採り上げられた永遠のテーマです。しかしその議論を全く関係のない人たちが安全な場所でやっている様子を映像で見ると、何とも言えない後味の悪さを感じました。

http://eyesky.jp

ブラボー(6

コメント (3)

 Martha
Martha
2017/03/19 06:03
ちょっと興味のある映画です。ヘレン•ミレンの軍人ぶりも見てみたいなあ。ところで。そのタイトルが目を引きました。アランプロジェクトとかなんとかの名曲ですよね。今聴いてもグッと、きます。
ヤンズ
ヤンズ
2017/03/19 09:06
私も4月に上映されたら観るつもりでいます。アランパーソンズプロジェクトの曲と同名ですね。私も大好きな曲です。そういえば、去年亡くなったアラン・リックマンの遺作ですね。この俳優さんも好きでした。
好角家
好角家
2017/03/19 22:33
Marthaさん、ヤンズさん、コメントありがとうございます。
アラン・パーソンズ・プロジェクトの曲は、私も聞いたことがあります。
この映画での「目」とは、ナイロビ上空で撮影している無人機を指します。

この話の難しいところは、みんなが正義を背負っていることです。
民間人である子供を国家の名において犠牲にはできないと言う側はもちろんですが、ミサイルを撃てと言っている側も、単にぶっ放してみたいからではありません。以前自爆テロ後の現場に入った経験から、人々をああいう目に遭わせたくないという気持ちを語る場面もあります。
ヘレン・ミレン扮する大佐はミサイル発射を実行するために、CDE(collateral damage estimate)の数字を攻撃が許容できる値になんとか持っていけないものかと、何度も計算を命じます。空撮映像で少女の動きをずっと追っているうちに、少し情が移ったかのように見えるときもありました。
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